事業者名 | 大幸株式会社 |
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事業所所在地 | 鳥取県 |
従前設備 | R-22冷媒(30年以上稼働) |
導入設備能力 | F4級(-60℃) 272トン |
補助申請の種別 | 冷凍冷蔵倉庫 |
補助金額 | 20,105,000円(補助率:1/3) |
導入設備 | 空気冷媒 1台 |
補助申請の種別 | 冷凍冷蔵倉庫 |
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補助金額 | 20,105,000円(補助率:1/3) |
導入設備 | 空気冷媒 1台 |
30年以上前に導入されたフロン冷媒の超低温設備の老朽化が、自然冷媒機器導入のきっかけでした。
弊社は境港で水揚げされた水産物を冷凍して保管しています。特にマグロやカツオの冷凍保存は-50℃以下という超低温での安定した温度管理が大切になります。
ところが、設備が古くなり、冷凍庫内の温度が不安定になることで商品の品質にも影響を与えてしまう状況だったことから設備更新の必要性があり、超低温用の冷凍機器に関して調査をしていました。
設備の老朽化で、新しい冷凍機器を検討している際、最初はフロン冷媒の中からどのタイプを選ぼうかを一生懸命勉強していました。しかし、現時点で選択出来るフロン冷媒は、法規制があるため今後の供給に不安がありました。
以前の設備がそうであったように、大型の冷凍機器は30年程度稼働する可能性があります。将来を見据えると、別の選択肢も考慮しなければと思ったのです。
そんな時に、マグロやカツオを扱う同業者が自然冷媒の冷凍機器を導入していることを知り、また弊社が情報源としているメーカーさんからも非常に魅力的だというおすすめもあり、超低温用途に適した空気冷媒機器の導入を選択するに至りました。
2022年に弊社がSDGs宣言をして、会社がそういった方面に注力していたことも大きかったですね。
最大の課題は高額な初期投資コストでした。
正直、最初は費用対効果を考えて導入に迷いはありました。特に設備リニューアルを考えていた時期は、コロナ禍とも重なり、コストに厳しい時期でもありましたから。
しかしながら、自然冷媒機器の導入には環境省の補助金もあることがわかったため、早期の品質安定化等も考慮して導入に踏み切りました。
さらに、ランニングコストも重要な観点です。昨今、電力料金は非常に高騰していますが、今回、高効率な空気冷媒機器に更新することで、更新前と比較して消費電力量を2割ほど削減できました。
導入して実感したのですが、商品の品質安定性が向上しました。
特に色が重要なマグロやカツオの品質保持に効果を発揮し、お客様からのクレームが非常に少なくなりました。
また導入した空気冷媒の冷凍機は、庫内にエアクーラーを設置する必要がないので、結果的に冷凍庫内の容量が増えたことも大きなメリットでした。
さらに、温度の変化が少なくなったことにより、霜がつきにくくなったこと。今までは-50℃の過酷な環境で、社員が手作業で霜取り作業を行わざるを得なかったので、そのリスクと労力が大幅に削減されました。これは導入前には気づかなかった嬉しい誤算です。
社員の負担が減ったので、これから設備リニューアルを検討されている企業にも、社員の満足度という観点から非常におすすめです。
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