3.地球観測モニタリング支援型
地球観測モニタリング支援型による研究観測
「地球環境保全試験研究費(地球一括計上)」では、平成18年度から「地球観測モニタリング支援型」を創設し、地球温暖化をはじめとした地球環境問題に係る様々な分野において、国際的に連携しつつ継続的なモニタリングを実施しています。
これらの研究観測は、日本を中心に東アジアにおける「炭素循環」、「微量GHG(greenhouse gas 温室効果ガス)」、「放射強制力」および「健康影響」などの地球環境全般について、監視・観測とデータの収集・蓄積・分析および予測を体系的・系続的に行っています。
研究テーマ | 観測対象 | H17 | H18 | H19 | H20 | H21 | H22 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27 | H28 | H29 |
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炭素循環 | 大気 | 民間航空機を活用したアジア太平洋域上空における温室効果気体の観測 | 民間航空機によるグローバル観測ネットワークを活用した温室効果ガスの長期変動観測 | |||||||||||
陸域・海洋による二酸化炭素吸収の長期トレンド検出のための酸素および二酸化炭素同位体に関する観測研究(H16-) | 二酸化炭素の全球収支解明のための大気中酸素および炭素同位体の長期観測研究 | |||||||||||||
海洋 | 海洋表層CO2分圧観測データ利用促進と太平洋域の変動解析 | 海洋表層CO2分圧観測国際データベース形成と海洋CO2交換広域推定に関する研究 | ||||||||||||
陸域 | タワー観測ネットワークを利用したシベリアにおけるCO2とCH4収支の推定 | シベリアのタワー観測ネットワークによる温室効果ガス(CO2、CH4)の長期変動解析 | ||||||||||||
生態系 | アジア陸域炭素循環観測のための長期生態系モニタリングとデータのネットワーク化促進に関する研究 | センサーネットワーク化と自動解析化による陸域生態系の炭素循環変動把握の精緻化に関する研究 | ||||||||||||
温暖化適応策導出のための長期森林動態データを活用した東アジア森林生態系炭素収支ネットワークの構築 | ||||||||||||||
日本における森林土壌有機炭素放出に及ぼす温暖化影響のポテンシャル評価に関する研究 | ||||||||||||||
チベット高原を利用した温暖化の早期検出と早期予測に関する研究 | アジア陸域の指標生態系における温暖化影響の長期モニタリング研究 | |||||||||||||
微量GHG | 東アジアにおけるハロゲン系温室効果気体の排出に関する観測研究 | 東アジアにおけるハロカーボン排出実態解明のための高頻度・高精度モニタリング研究 | ||||||||||||
南鳥島における微量温室効果ガス等のモニタリング | ||||||||||||||
アジア・オセアニア域における微量温室効果ガスの多成分長期観測 | アジア・オセアニア域における長寿命・短寿命気候影響物質の包括的長期観測 | |||||||||||||
放射強制力 | エアロゾルによる放射強制力の変動及びメカニズムの実態解明に関する研究 | 吸収性エアロゾルが大気・雪氷面放射過程に与える影響のモニタリングに関する研究 | ||||||||||||
健康影響 | アルボウイルス、水系細菌叢、媒介生物のモニタリングによる温暖化の影響評価に関する研究 | |||||||||||||
環境因子の変化に伴う疾病構造変化モニタリングと中長期環境モニタリングおよび暴露調査結果を用いた環境がヒトへ与える影響の解析を行う病院コホートを利用したデータマイニングシステムの研究 | ||||||||||||||
海洋生態系影響 | 海洋温暖化および酸性化影響評価のためのサンゴ連携モニタリングに関する研究 | 船舶観測による広域サンゴモニタリングに関する研究 |