11月14日(月) 15:00-16:30

Capacity Building

15:00-16:30

タイトル 気候変動分野の能力開発~地域研修センターの役割と課題
概要 TGOが実施しているASEAN地域向けの気候変動国際研修センター(CITC)の取組についての紹介を実施。ASEAN諸国やASEAN事務局、日本、国連機関からの講演者やパネリストによる、各国が自主的に決定する2020年以降の約束(NDC)や関連する途上国の気候変動政策の実施に向けた能力開発の役割、抱える課題について議論を行う。
また、現在準備を進めているTGOとOECCで実施予定の新たなASEAN地域向け気候変動能力開発の取組についても紹介を行う。
主催/共催
プログラム
セッション
サマリー
このイベントでは、国際協力機構(JICA)が支援し、タイ温室効果ガス管理機構(TGO)が設立・運営している「気候変動国際研修センター(CITC)」の取組を紹介すると共に、地域の気候変動分野の能力開発の取組について、情報・意見交換を行った。
JICA佐藤氏による開会挨拶の中では、気候変動能力開発の重要性が提起され、ASEAN諸国での取組の一環として、CITCを通じた能力開発をJICAが支援していることが紹介された。
TGOのNatarika副局長からは、CITCの取組について紹介が行われ、主要な研修コースとして、GHGインベントリ、気候変動と持続可能な開発、緩和メカニズム、気候ファイナンスがあり、それぞれタイ国内向けとASEAN諸国向けの研修プログラムを開発し、研修が実施され、2015年以降既に1,000名強の研修員を輩出している。また、研修のみならず、タイ国内及び国際的なネットワークの拡充・整備も行い、研修内容の質向上に努めていることや、ASEANやUNFCCCの会合においてもCITCの取組内容を発表する等、地域的、国際的な場においてもCITCの成果発表を行う等して、地域の気候変動能力開発のニーズ充足に寄与していることが強調された。
JICAの川西専門員からは、第1、第2フェーズ、そして来年から実施が予定されている第3フェーズのJICA技術協力プロジェクトの取組について紹介された。第1フェーズ(2010~12)ではTGO職員に対する能力開発を主目的に、気候変動に関する研修を行う上で、必要なノウハウ等の提供を行い、第2フェーズ(2013~16)では研修センター(CITC)を設立すると共に、研修カリキュラムや教材の開発し、研修を実施。そして現在準備が進められている第3フェーズ(2017~)についても、研修の拡充や研修から派生した具体的な対策への支援等、予定されている取組内容が紹介された。
ASEAN事務局環境課のSaroj氏からは、ASEANの環境問題、気候変動問題に対する各種取組について、ASEAN環境大臣会合(AMME)及び環境高級事務レベル会合(ASOEN)の下に、7つのワーキンググループ(気候変動を扱うAWGCC含む)が設置され、取組が行われていることが紹介された。また近年、インドネシア、マレーシア、シンガポール周辺で顕在化している煙霧(haze)の問題に代表されるように、環境・気候変動問題は国境を越え、地域としての取組が不可欠であることから、ASEANとしても今後取組を強化していくことが紹介された。
IGES石川氏からは、低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)の取組を中心に、パリ協定を着実に実施していく上で、研究分野が果たすべき役割や能力開発の重要性について述べられた。またLoCARNetが研究コミュニティ内の取組のみに留まらず、CITCとの連携等に見られるように、研究と実践を繋ぐ役割を果たしていることについても紹介がなされた。
OECC家本氏(前JICA専門家)からは、JICA技術協力プロジェクト「東南アジア地域気候変動緩和・適応能力開発プロジェクト」の取組について紹介がなされ、研修カリキュラム・教材作成、研修・国際ワークショップ実施、訪日研修、関係者とのネットワーク構築等、3年間のプロジェクトでのJICA側の支援内容について紹介を行った。また今後CITCが気候変動能力開発分野での南南協力を体現するものとして発展していくことを要望した。

その後、CITCの担当部長であるTGOのJakkanit氏をモデレーターに、質疑応答及びパネルディスカッションが行われた。会場からは、CITCのASEAN諸国以外の地域との連携の可能性や、アジア地域の研究者が参加しているLoCARNetのアジア以外の研究プロジェクトとの連携などについて質問やコメントが寄せられた。また、JICAの能力開発への支援に対する質問も寄せられ、地域の気候変動分野の能力開発の取組に対する高い関心が伺えた。
キーメッセージ 地域の研修センターである「気候変動国際研修センター(CITC)」の活動を成功に導くため、関係者をつなぐネットワーキングが鍵となる。

CITCは気候変動能力開発の分野において、東南アジア地域において、真の南南協力を実現する取組である。

日本は今後もCITCの取組を支援し、地域の研修ニーズを満たすと共に、気候変動緩和及び適応の具体的な取組の支援にもつなげていく方針である。
各種資料 発表資料 1(英文)(PDF・1,102KB)
発表資料 2(英文)(PDF・35KB)
発表資料 3(英文)(PDF・1,406KB)
発表資料 4(英文)(PDF・761KB)
発表資料 5(英文)(PDF・1,528KB)
イベント風景
  • 11月14日(月)15:00-16:30のイベント
  • 11月14日(月)15:00-16:30のイベント
  • 11月14日(月)15:00-16:30のイベント
報告者 一般社団法人海外環境協力センター 家本了誌