当日の模様
第18回 日中韓三カ国環境大臣会合
TEMM18は、2016年4月26日(火)、27日(水)に開催されました。TEMM18に先立ち、25日に日中韓環境ビジネス円卓会議を開催。
26日には、ユースフォーラム、日中、日韓の二国間会談が行われました。最終日の27日は、TEMM本会合が開催され、引き続き環境協力功労者表彰、共同コミュニケ署名式・共同記者会見が開催されました。

左から尹長官(韓)・丸川大臣(日)・陳部長(中)
4月25日(月)
日中韓環境ビジネス円卓会議

円卓会議の様子
三カ国の産業界の代表の間で、「北東アジア地域のグリーン産業を加速化させるための日中韓における積極的な連携の推進」をテーマに討議が行われ、大臣会合において結果が報告されました。
4月26日(火)
ユースフォーラム

ユースフォーラムワークショップの様子
三カ国のユース代表の間で、「自然の恵みの活用」をテーマに発表及び意見交換が行われ、大臣会合において結果が報告されました。
日中会談

日中会談の様子
丸川珠代環境大臣と陳吉寧(チン・キツネイ)環境保護部長は、大気汚染、気候変動、海洋ごみ等について取り上げ、各分野における対策、二国間環境協力の推進等について議論しました。
また、以下について両国の協力を確認しました。
・PM2.5などの大気汚染問題について、我が国の有する経験や技術を活かし、日中都市間連携協力などを通じた協力関係を深化
・パリ協定の早期発効に向け中国の役割を期待、コベネフィット・アプローチ協力を強化(※)
・海洋ごみについてTEMMを通じた連携・協力を充実
・水俣条約について早期締結等で連携
(※)コベネフィット・アプローチ協力の第3フェーズの実施に関し覚書に署名。大気汚染改善などの環境対策と温室効果ガスの排出削減対策を同時に達成する技術導入を支援
日韓会談

日韓会談の様子
丸川珠代環境大臣と尹成奎(ユン・ソンギュ)環境部長官は、気候変動、海洋ごみ、大気汚染対策等について取り上げ、各分野における政策、二国間環境協力の推進等について議論しました。
また、以下について両国の協力を確認しました。
・パリ協定を早期に締結し、協定の早期発効を目指していく立場を確認し、立場に応じた貢献を期待
・海洋ごみについてTEMMを通じた連携・協力を充実
・PM2.5に関する二国間のデータ共有等の協力を継続・進展
・両国の関心分野の課題について、局長級の政策対話を定期的に開催し、協力関係を強化
4月27日(水)
TEMM本会合

日本の政策を説明する丸川大臣
会合では、丸川大臣が議長を務め、昨年採択された行動計画に基づき、各分野の活動の進展及び協調的な取組の継続・拡大等を確認しました。
環境協力功労者表彰式

表彰式の様子
日中韓の環境協力に貢献のあった功労者を三大臣が表彰しました。
日本からは、国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康研究センターの菅谷芳雄氏が、各国の関係者との化学物質対策に関する相互理解の向上による国際調和に向けた各種取組や、日中韓の共同研究の功労で表彰されました。中国からは、清華大学のLi Jinhui李金惠(リ・ジンホイ)博士が、電気電子機器廃棄物(E-waste)の問題への功労で表彰されました。韓国からは、韓国環境産業技術研究院(KEITI)のKO, Tae-won(ゴ・テウォン)博士が、工学の専門知識と豊富な実務経験を生かし、三カ国の共通規格と環境表示の相互認証に関する功労で表彰されました。
共同コミュニケ署名式

署名する三大臣
三大臣による署名が行われました。
第18回 日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)会合等日程表
4月25日(月)
- 三カ国環境ビジネス円卓会議
4月26日(火)
- ユースフォーラム
- 日韓環境大臣会談
- 日中環境大臣会談
- 歓迎レセプション
4月27日(水)
- TEMM本会合
- 昼食会
- 視察