放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第10章 健康管理
10.6 妊産婦に関する調査

妊産婦に関する調査 わかってきたこと(2/2)

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気分が沈みがち、物事に興味がわかない、といった妊産婦の方のうつ傾向に関する設問については、その両方あるいはいずれかに当てはまると回答された方は減ってきています。しかし、震災後1-2年以内に出産した人はそれ以降に出産した人より、4年後もうつ傾向が高い状態でした。
妊産婦のうつ傾向については、「健やか親子21(母子保健の国民運動計画)」によると、エジンバラ産後うつ指標を用いて評価した全国の「産後うつ」の割合は2013年度が8.4%、2017年度が9.8%でした。2020年度調査の結果から算出されるエジンバラ産後うつ指標による産後うつの推定割合は10.0%でした(算出に用いた資料:Mishina H, et al. Pediatr Int. 2009; 51: 48.)。
2020年度調査では、次回の妊娠・出産を希望すると回答した方の割合は50.0%でした。2012年度調査以降、回答者の半分以上の方がこれからも妊娠・出産を希望しています。参考として、結婚10年未満の夫婦で子どもを予定している割合は、第14回(2010年)出生動向基本調査では、60%(既に子どもがいる場合に限ると51%)、第15回(2015年)出生動向基本調査では、57%(既に子どもがいる場合に限ると50%)でした。

本資料への収録日:2015年3月31日

改訂日:2023年3月31日

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