放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第9章 事故からの環境再生に向けた取組
9.1 除染

直轄除染を行った地域における平均的な線量の推移(宅地及び農地)

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この図は事故由来の放射性物質から放出される放射線量の減衰を、2011年11月~2016年10月に実施した除染前のモニタリング結果及び2011年12月~2017年6月に実施した除染後のモニタリング結果の約34万点のデータから推計したものです。
2011年8月を基準として、自然減衰及びウェザリング(風雨等の自然要因)の影響のみを考慮して推計した空間線量率をグラフの青線で示しております。また、除染の効果も含めて推計した空間線量率をグラフの赤線で示しております。2018年3月で両方の空間線量率を比較すると、除染によって平均的な空間線量率が約59%低減していることが分かります。これは、除染の実施により、線量の低減を約18年早めたことになります。
このように、除染を進めることによって、放射性物質の自然減衰等と相まって、放射線量をより早期に低減することができました。
(関連ページ:上巻P11「半減期と放射能の減衰」

本資料への収録日:2014年3月31日

改訂日:2022年3月31日

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