東京電力福島第一原子力発電所事故によって放出された放射性セシウムは、事故直後にはセシウム134(Cs-134)及びセシウム137(Cs-137)がほぼ1対1の割合で存在し、環境中でも同様の比率で検出されていました。放射性セシウムは、東京電力福島第一原子力発電所から放出された直後は、粒子、又は気体で存在しましたが、その後、地面表層に降下したものが主に土壌、及びちり等に吸着した状態で存在していると考えられています。放射性セシウムは水中でちりに吸着した状態で土壌等濁質と同様の挙動をとりやすく、濁質の除去により高い除去率が期待できます。
本資料への収録日:2013年3月31日
改訂日:2019年3月31日