放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第3章 放射線による健康影響
3.4 リスク

放射線健康影響におけるリスク

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リスクという言葉は、日常的には“危険性”や“危険度”といった意味合いで用いられています。しかしながらより厳密な言葉の使い方をする場面では、“被害の影響の大きさ”や“被害が発生する可能性(確率)”、あるいは“影響の大きさと可能性(確率)の組み合わせ”という意味で用いられます。「リスクが『ある』」、「リスクが『ない』」ではなく、「どの程度増えるか」、「何倍になるか」といった捉え方をすることが必要です。
一方、被害をもたらす原因は「ハザード」と呼ばれます。危険性があるかどうかのハザード情報と、危険性の程度や確率についてのリスク情報を区別し、適切に伝達、利用することが重要です。

放射線の健康影響、特に放射線の確率的影響を考える際には、
 「リスク」 = 「(発がん、もしくはがんで死亡する)確率」
という使われ方が一般的です。
この場合、
 「リスクがある」 = 「(必ず)被害を受ける」
ということではないことに注意が必要です。

本資料への収録日:2018年2月28日

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