放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第3章 放射線による健康影響
3.3 確定的影響(組織反応)

全身被ばくと局所被ばく

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一度に100ミリグレイ程度以上の放射線を受けた場合、細胞死を原因とする人体影響が生じることがあります。こうした影響は、放射線の感受性が高い臓器ほど、少しの線量で生じます。
細胞分裂が盛んな臓器である精巣は、放射線感受性が高く、一時的な精子数の減少は100~150ミリグレイで現れ、一過性の不妊になることがあります。骨髄も感受性が高く、1,000ミリグレイ以下の被ばくでも血中のリンパ球が減少することがあります。しかし、こうした影響は自然に治癒します。
一方、2,000ミリグレイ以上の放射線を一度に受けた場合、治療を要する臨床症状が起こることがあります。
局所被ばくの場合には、被ばくした部分の臓器に障害が現れます。
(関連ページ:上巻P88「DNAの損傷と修復」

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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