放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第2章 放射線による被ばく
2.1 被ばくの経路

内部被ばく

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内部被ばくには、放射性物質が食べ物と一緒に取り込まれる(経口摂取)、呼吸と共に取り込まれる(吸入摂取)、皮膚から吸収される(経皮摂取)、傷口から体内に入る(創傷侵入)と、注射等による放射線医薬品の摂取があります。
体に取り込まれた放射性物質は体内で放射線を放出します。放射性物質の種類によっては、特定の臓器に蓄積することがあります。
これは放射性物質の化学的性質によるところが大きく、例えば、ストロンチウムはカルシウムに似た性質を持っているため、体内に入ると、骨等カルシウムのある所に蓄積する性質を、セシウムはカリウムに似た性質を持っているため、体内に入ると全身に分布する性質を持っています。
また、ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成元素なので、放射性ヨウ素も安定ヨウ素も、甲状腺に蓄積する性質があります(上巻P127「甲状腺について」)。

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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