放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第1章 放射線の基礎知識
1.1 放射能と放射線

被ばくの種類

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放射性物質から放射線を受けることを放射線被ばくといいます。一方、放射能汚染とは、放射性物質の存在によって物(人も含めて)や場所が汚染されることです。つまり、放射能汚染は通常存在しない場所に放射性物質が存在することを示すものです。
体の外にある放射性物質から、放射線を受けることを外部被ばくと呼びます。
空気中に飛散した放射性物質を空気と共に吸い込んだり、汚染された飲食物を取り込んだりすると、体の中から放射線を受けることになります。また傷口からも放射性物質が体の中に入ることがあります。この状況を内部被ばくと呼びます。
放射線の種類によって、空気中や体の中での通りやすさが異なるため、外部被ばくと内部被ばくでは、問題になる放射線の種類(α(アルファ)線β(ベータ)線、γ(ガンマ)線)(詳しくは、上巻1.3節「放射線」を参照)や放射性物質(核種)が異なります。
また、放射性物質が体の表面に付いた状態を体表面汚染と呼びます。体表面に付着した放射性物質が鼻・口・傷口から侵入すれば体内汚染となり内部被ばくの原因にもなります。
(関連ページ:上巻P2「放射線と放射性物質の違い」上巻P23「外部被ばくと内部被ばく」

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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