放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和2年度版、 HTML形式)

第4章 防護の考え方
4.4 長期的影響

核実験フォールアウトの影響(日本)

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1950年代後半から1960年代前半をピークに多くの大気中核実験が実施されたことから、これに起因する放射性降下物が地球全域に降り注ぎました。2011年3月11日以前の日本で検出されている放射性セシウムやストロンチウム90はこのフォールアウト由来であると考えられます(上巻P78「大気圏核実験による放射性降下物の影響」)。
2009年に北海道で行われた土壌調査の結果、水田や畑のように耕された土壌では、表面から40cm深くまでセシウム137が検出されましたが、耕されていない林地では、表面から20cm内にセシウム137がとどまっていました。
セシウムがどれだけ土壌に強く吸着するかは、土壌の性質にもよりますが、日本の土壌でも、セシウム137が表層にとどまりやすいことが分かっています。
(関連ページ: 上巻P180「土壌中の放射性セシウムの分布の状況」

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2015年3月31日

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