Q&A(平成28年度版、HTML形式)
第3章 放射線による健康影響
QA3-11 ヨウ素131は、半減期が短いため、今調べてもどれくらい被ばくしたのか分からないと聞きました。子供が本当はたくさん被ばくしていて、将来甲状腺がんになってしまうのではないかと心配です。
- ①東京電力福島第一原子力発電所事故発生後にヨウ素131を対象とした検査の数は限られますが、これらの結果から甲状腺に高い内部被ばくを受けた子供は確認されていません。
- ②また、事故後早い段階で防護措置が図られたことから、福島県の子供のヨウ素131による甲状腺の被ばくは、チェルノブイリ原発事故における避難住民のそれと比較して相当低く抑えられたものと推定されています。
- ③ただし、今後も、事故初期の内部被ばく線量について正確な推計を続けていくことが重要です。
- 統一的な基礎資料の関連項目
- 下巻 第10章 195ページ「小児甲状腺スクリーニング調査」
量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所ウェブサイト「放射線被ばくに関するQ&A」より作成
出典の公開日:平成25年10月31日
本資料への収録日:平成29年3月31日