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EV等を購入し、併せて太陽光発電設備とご自宅にEVから家庭へ電力を供給する設備(V2H)を設置され、ご家庭内でのエネルギーマネジメントを実現されている方の、実際のライフスタイルイメージをご紹介します。
EVを購入された方のご自宅に訪問し、太陽光発電設備やV2Hの利用状況について、お話を伺ってきました。
ポイント① 日中の太陽光発電で発電した電力は主に自宅で使用し、余った電力はEVの充電に使用しています。
ポイント② V2Hを活用することで、太陽光発電ができない夜間や雨天時における家庭での電力をEVから供給しています。
太陽光発電設備とV2Hの利用により、電力会社から購入する電力量がどの程度下がったのかや導入後のライフスタイルの変化、導入して感じるメリット等をご紹介します。
夏季の日照時間が4-8時間の日における電力状態
※導入する太陽光設備量やEVのバッテリー容量、家庭でのV2H設定により異なることに留意
出所:モニター協力者様のHEMSデータ
太陽光発電とV2Hの活用受給者の声
具体的な電力使用状況はこちら
ランニングコストの低減受給者の声
例えば年間走行距離が1万kmなら・・・
※EVの平均電費は7km/kWh、ガソリン車の燃費はe燃費よりカローラの平均実燃費を引用(Cセグメント同士の比較)
※ガソリンの燃料費は経産省補助制度における目標値175円を使用
※電気価格は経産省 電力・ガス取引委員会における令和5年度7月データにおける電灯の平均値を使用
外出先受給者の声
EV等の主な用途はこちらで確認できます。
EVと太陽光発電設備、V2Hの利用による、ライフスタイルの変化等について、生の声を頂きました。
「令和2年度再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したゼロカーボンライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業」におけるアンケート調査の集計結果(2022年6月20日時点でアンケートに回答された5,422名が対象)をご紹介いたします。
EVは電気を利用して走行するため、ガソリンを燃焼して走行する従来車と比較して、走行時のCO2排出量は大幅に少なくなっています。製造時のCO2排出量については、搭載するバッテリーの観点から、EVのほうが従来車より多くCO2を排出しますが、LCA(Life Cycle Assessment:製品の製造から廃棄までのすべての工程における環境負荷)においては、EVは従来車に比べ20~30%CO2排出量が少なく、環境にやさしくなっています。また、EVに充電する電気を再エネ電力に変えることにより、さらなるCO2排出量の削減を実現できます。
ガソリン車とEVのLCAにおける
CO2排出量の比較
環境省及び経産省では、環境負荷が少ない自動車(EV、PHEV、FCV)の購入費の一部への補助事業を実施しており、令和3年度においては、環境省では再エネ電力100%電力調達を条件に最大80万円を、経産省では充放電設備との同時購入を条件に最大60万円の補助を行っていました。
令和4年度においても、クリーンエネルギー自動車の購入費について、最大85万円の補助を受けることができます。
普及EVの補助金受給額の本体価格に対する割合
EVはモーターにより走行するため、ガソリンの燃焼によりエンジンを回転させ走行するガソリン車と比較し、アクセルを踏んでから加速までの遅れがなく、走行開始時から一定の加速をすることができます。
また、EVは同様にエンジンからの動作音や振動がなく、走行時の静穏性に優れます。加えて、EVは電気を利用するため、ガソリンの臭いも気になりません。
EVとガソリン車の内部構造の比較
EVが走行に利用する電力の価格は、ガソリン価格と比較し大幅に安く、EVをすべて家庭の電力で充電する場合でも、年間で5,000km走行する場合は22,500円、10,000km走行する場合は45,000円を節約することができます。
EVは自宅に充電設備を設置することで、夜間での充電が可能となり、利便性が大きく向上します。戸建て住宅を新築する際に設置するケースに加え、現状設置がない住宅にも追加で設置することが可能です。
様々な充電設備を選択可能です。またEVの購入と同時に充電設備を設置することで、令和4年度現在、購入費用や工事費用への補助を受けることができます。
EVが搭載しているバッテリーは大容量であり、EVから家庭へ電力を供給する設備(V2H)を設置していれば、災害時や停電時において系統から電力が供給されなくなった際も、2~4日程度の家庭での消費電力を、EVからの電力のみで賄うことが可能です。
EVから家庭への電力供給イメージ
※2022年6月20日時点
アンケートに回答したした5,422名が対象
「令和2年度再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したゼロカーボンライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業」におけるアンケート調査の集計結果(2023年8月17日時点でアンケートに回答された6,898名が対象)をご紹介いたします。
一般にEVは航続距離が短いと言われています。
しかしながら、今回のアンケートで、「走行距離が短い」という懸念が解消されたと回答した方は47%に達しました。
また、今回のアンケートで平日、休日共に平均走行距離が50km/日と回答された方も多かったことから(平日:88.7%、休日76.7%)、EV等は日常生活には十分な走行可能距離を持っていると考えられます。
EV等ユーザーの1日の走行距離
解消された懸念点として2位に挙げられたのは43%で「供給インフラ(充電ステーション)が十分にない」でした。
実際に活用された充電インフラとしては「ディーラー」、「大型商業施設」、「SA/PA」が挙げられており、買い物時や高速道路を利用する際に充電される方が多いようです。
実際に利用されているインフラ
EV等は「充電時間が長い」という印象を抱いている方も多いですが、今回のアンケートでは36%と解消された懸念点の第3位に挙げられました。
確かに満充電までは時間がかかるかもしれませんが、日常的な利用に留まるのであれば充電は自宅で行えばよく、長時間の外部充電は不要と感じる人も多いのかもしれません。
EVの走行距離と充電時間(目安)
※平均電費を7km/kWhとし、(走行距離÷電費)÷充電出力で推計
※実際の充電時間は電池残量及び気温等で変動するためあくまで目安の充電時間となります
EV等は電気で走ることから、家庭の電気料金と合わさり、従来のガソリンと比べランニングコストが分かり難くなります。
しかしながら、30%以上のユーザーから「ランニングコストが高い」という懸念が解消されたとの声が寄せられました。確かに走行距離1km当たりの価格は従来車(ガソリン車)が11.87円、EVが3.58円※とEVに軍配が上がりそうです。また、オイル交換や保険に関する費用についても従来車よりも低減する点にも注目です。
1km当たりのコスト※
※EVの平均電費は7km/kWh、ICE、HVの燃費はe燃費よりカローラの平均実燃費を引用(Cセグメント同士の比較)
※ガソリンの燃料費は経産省補助制度における目標値175円を使用
※電気価格は経産省 電力・ガス取引委員会における令和5年度7月データにおける電灯の平均値を使用
EV等を購入された方々が、どのような目的で利用されているかを紹介します。EV等の利用者の多くが買い物、中・近距離のレジャーなどの日常的な利用を目的とされているようです。また、200kmを超える長距離旅行にも少なからず利用されているという結果となりました。
※2022年6月20日時点
アンケートに回答した5,422名が対象