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コラム 学校のエコ改修
現在、国内にある学校(幼稚園、小学校、中学校、高等学校、短期大学、大学及びその他)は61,631校あり、学校の建物面積は約3億m2、敷地面積は約26億m2に達しています(平成16年5月1日現在。文部科学省「学校基本調査」及び「公立学校施設実態調査」等)。学校施設の断熱性や遮熱性の向上を図ることや、太陽光発電や燃料電池の導入等を進めることは、学校からの環境負荷を削減することに大いに役立ちます。また、環境負荷削減の技術について児童生徒やその父兄の理解を深めることにつながると考えられます。さらに、地域在来の植物に配慮した緑化やビオトープづくり等により、屋外教育環境を整備することで、ヒートアイランド対策を進め、地域の生物多様性を保全することができるとともに、教材として活用されることも見込まれます。 文部科学省、農林水産省及び経済産業省では、平成9年度よりエコスクールパイロット・モデル事業を実施しています。また、環境省では、「学校等エコ改修・環境教育モデル事業」を平成17年度から実施します。この事業では、学校施設のエコ改修により地球温暖化対策やヒートアイランド対策、改築に伴う廃棄物発生低減を行うと同時に、エコ改修の検討過程を含め地域住民や技術者が参加した環境教育を実施し、このしくみを全国に展開することを目指しています。これらの事業により、学校での環境負荷低減と教育環境の改善、環境教育と技術普及の促進を図っています。 |
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