気候変動対策に資する環境技術対象となる技術の例:気候変動対策技術等
気候変動対策技術等
中小水力発電技術区分、ヒートアイランド対策技術区分(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)、地球温暖化対策技術区分(照明用エネルギー低減技術)、ヒートアイランド対策技術区分(IT機器等グリーン化技術)
地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システムは、人工排熱を外気中へ放出せず、地中熱、下水等へ排熱するため、夏季のヒートアイランド抑制につながります。加えて空気を熱源とするよりも効率よく冷暖房を行うことができるため、二酸化炭素排出削減効果やランニングコスト削減効果も期待できます。
ETV事業では、これらの効果のうち「ヒートアイランド対策効果」に着目し、システムエネルギー効率、地中との熱交換性能等に関して、第三者による技術実証試験結果を公表し、技術の有効性を判断するために必要な各種情報を提供することで、利用者のニーズにあった技術選定に役立つものと考えています。
環境省が実施した建物建造に携わる民間事業者や全国の自治体を対象としたアンケート調査では、地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システムに関して、民間事業者や自治体はある程度認知している一方、一般の施主(顧客)における認知度が低いと考えられている状況が見られました。また、導入しようとした場合の関連事業者の探しやすさに対する不満も挙げられています。
ETV事業は、利用者に対して利用可能な環境技術の概要を紹介すると共に、第三者による技術実証試験結果を公表し、利用者の技術選定のために必要な各種情報を提供することで、利用者の潜在的なニーズを引き出し、実証申請者の有用な技術の普及拡大に役立つものと考えています。
実際に、過去の実証申請者を対象にしたアンケート調査では、「実証後、技術に対する問い合わせが増えた」、「販売促進や技術開発等の活動に関して、ある程度の効果があった」との回答、また、交付されたETVロゴマークについて、「製品のパンフレット、技術報告、外部向け冊子、自社のウェブサイトなどに掲載している」という回答が見られます。