全国自然いきものめぐりスタンプラリー 日本全国の国立公園をまわっていろいろな“いきもの”に会いに行こう!

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サロベツ湿原センター(さろべつしつげんせんたー)

施設写真

利尻礼文サロベツ国立公園の玄関口、サロベツ原生花園に位置する「人と自然の共生」をテーマとした施設です。最新の自然情報はもちろん、湿原の成り立ちや豊かな動植物相について、分かりやすく展示されています。また、地域の歴史・文化も紹介されているほか、環境保全活動の拠点や環境教育の場としての利活用も期待されています。センターからは1周1kmの木道が伸びており、広大な景色の中で湿原の動植物が間近に感じられます。運が良ければ珍しい野鳥や、シカ・キツネ・ウサギなどの野生動物に出会えることも…。初夏にはエゾカンゾウで黄色く染まった原野の中を、利尻山の雄大な姿を眺めながら散策できるのが魅力です。

施設情報

住所〒098-4100 北海道天塩郡豊富町上サロベツ8662
TEL0162-82-3232
開館時間9:00~17:00 ※季節により変更あり
休館情報冬季休館予定
入館料無料

シンボルいきもの

オリジナルスタンプ

和名エゾカンゾウ
分類ユリ科
学名Hemerocallis middendorfii var. esculenta
分類、学名の出典文献植物目録(環境庁、1987)
漢字表記蝦夷萱草

※自然観察前には、近隣のセンターで注意事項を確認しましょう。

周辺でみられるいきもの

いきもの写真

和名シマアオジ
カテゴリー動物(鳥類)
出会える時期主に6月
解説草原のフルート奏者と呼ばれるほどさえずりが美しく、サロベツには夏鳥として飛来します。かつては北海道内の至る所で普通に見られましたが、近年急速に数が減少し、環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠA類(CR)になっています(イリオモテヤマネコなどと同ランク)。サロベツでも見る機会が減っており、保全が急がれる種です。

いきもの写真

和名ツメナガセキレイ
カテゴリー動物(鳥類)
出会える時期夏季
解説夏鳥としてサロベツに飛来、繁殖するセキレイの仲間で、鮮やかな黄色をしています。爪が長いのでその名が付きました。サロベツを始め、道北の日本海側とオホーツク海側で繁殖しているのでこの周辺では普通に見られますが、それ以外の地域では珍しい鳥のため、本州のバーダーにとっては憧れの鳥の一つです。

いきもの写真

和名コモチカナヘビ
カテゴリー動物(爬虫類)
出会える時期通年(主に夏)
解説日本ではサロベツ原野など北海道北部の一部のみに生息する珍しいトカゲです。通常、爬虫類は卵を産む卵生ですが、コモチカナヘビはお腹の中で卵をかえす卵胎生という生態を持っています。天気が良い日は木道に出てきて日向ぼっこをしています。環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

いきもの写真

和名エゾユキウサギ
カテゴリー動物(哺乳類)
出会える時期通年
解説サロベツでは一年中見られます。湿原センターから伸びる木道を歩いていると、運が良ければ出会えることがあります。猛禽類やキツネなどの外敵から身を守るため、夏は薄茶色の夏毛、冬は真っ白な冬毛になって保護色により身を隠します。また大変足が速く、最高で時速80キロで走れます。

いきもの写真

和名トウキョウトガリネズミ
カテゴリー動物(哺乳類)
出会える時期通年(主に夏)
解説北海道の湿原に生息する世界最小の哺乳類の一つです。東京には生息しておらず、新種記載の際に「エゾ(蝦夷)」と「エド(江戸)」の表記を誤ったため、このような名になりました。またネズミという名前ですが、モグラの仲間で、わずか2グラムの体重しかありません環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)となっています。

いきもの写真

和名チュウヒ
カテゴリー動物(鳥類)
出会える時期夏季
解説夏鳥として飛来し繁殖するサロベツを代表する猛禽類です。猛禽類の中では地面に直接営巣する珍しい種で、ネズミが主な餌となっています。原野上空や海岸草原では、V字に翼を広げてほとんど羽ばたかずに飛行している姿を見ることができます。環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)となっています。

※自然観察前には、近隣のセンターで注意事項を確認しましょう。