島根県の国指定宍道湖鳥獣保護区における高病原性鳥インフルエンザウイルス・強毒タイプの確認に伴う環境省の対応について

　今般、国指定宍道湖鳥獣保護区（島根県松江市）で発見されたキンクロハジロ１羽から、高病原性鳥インフルエンザウイルス・強毒タイプが確認されたとの報告が鳥取大学からありました。

　環境省としては、現地周辺10km圏内の警戒レベルを３に引き上げるとともに、関係府省や島根県等と連携・協力しつつ、周辺の野鳥について監視を強化して参ります。

　鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、冷静な行動をお願いします。

　本年度は、高病原性鳥インフルエンザウイルスが全国各地で検出されています。周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、別添の「野鳥との接し方について[PDF]」に十分留意されるようお願いします。

※環境省はホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

１　主な経緯等

（１）キンクロハジロの回収地

　国指定宍道湖鳥獣保護区（島根県松江市）

（２）経緯

1月１4日

キンクロハジロ死亡個体１羽を米子自然環境事務所職員が回収。簡易検査は陰性。検体を国立環境研究所へ移送

１月２1日

遺伝子検査の結果、陽性と判明。鳥取大学へ移送

1月２５日

詳細検査により、H5N1亜型陽性が判明、遺伝子配列により強毒性と判断

注）環境省のマニュアルでは、死亡個体については簡易検査も詳細検査も実施することとしている。

２　今後の対応

1. （１）発生地周辺１０km圏内の野鳥の警戒レベルを３に引き上げ、野鳥の監視を一層強化。
2. （２）発生地周辺における野鳥の感染状況を把握するための現地調査(糞便調査)を実施。
3. （３）全国の環境省出先機関、都道府県、野鳥関係団体等に対して、野鳥の監視及び野鳥との接し方について、再度周知。

【取材について】

○現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。