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  5. これまでの対策の成果と課題

これまでの対策の成果課題

ニホンジカ・イノシシのように生息数が急増し生息域が拡大している鳥獣と共生していくためには、積極的な捕獲を進めて、生息数や生息分布を適正に管理しなければなりません。

環境省と農林水産省は、平成25年(2013年)12月に策定した「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」において、「ニホンジカやイノシシの生息数を10年後(平成35年度(2023年度))までに半減する」ことを当面の捕獲目標とし、抜本的な捕獲強化に向けた対策を推進することとしました。

さらに、平成26年(2014年)には「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」を改正し、鳥獣の管理に向けた新たな仕組み(指定管理鳥獣捕獲等事業や認定鳥獣捕獲等事業者に関する制度)を導入しました。

実施されている捕獲強化に向けた対策

1. 捕獲事業の強化のための事業

指定管理鳥獣捕獲等事業の創設

都道府県等が捕獲を実施する指定管理鳥獣捕獲等事業を創設し、 交付金による支援を行っています。

効率的な捕獲手法の検討

少ない人数でも確実に捕獲頭数を増やすために、地域の特性に応じた効率的な捕獲手法(大型囲いわな、高度な射撃技術等)を開発しています。

大型囲いわなで追い込まれたニホンジカ

大型囲いわなで追い込まれたニホンジカ

2. 捕獲の担い手の育成・確保のための事業

認定鳥獣捕獲等事業者制度の導入

鳥獣の捕獲について、安全性を確保し適切かつ効果的に実施できる事業者(法人等)を都道府県が認定出来る制度を導入しています。

フォーラムの開催

若手狩猟者の確保を図るため、狩猟免許取得に向けた「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」を開催しています(平成24~27年(2012年~2015年)度実績:全国27ヶ所)。

箱わなの実演

箱わなの実演

今後の課題 ― ハンターの減少と高齢化 ―

狩猟者の数は、約53 万人(1970 年度)から約18 万人(2010 年度)まで、6 割以上減少しました。また狩猟者の高齢化が進み、2010 年度では60 歳以上の方が6割を超えています。
今後の課題としては、ハンターの減少に歯止めをかけ、かつ組織的・効率的な捕獲活動により、鳥獣の適切な管理が求められています。

年齢別狩猟免許交付状況

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