2019年09月06日

白露(はくろ)

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9月8日は二十四節気でいう白露にあたります。秋らしい気候となり、草木に朝露が付く頃とされています。

それでは、北の丸公園の自然状況をお知らせします。

公園内は今も夏の緑が真っ盛りですが、ススキが穂を出し始め、キノコも数多く生えています。

ススキ(2019.8.19池周辺にて撮影)

イネ科に分類され、東アジアに広く分布する植物で、花は9月頃から10月頃に咲きます。

日本では全国の山地から土手にかけて幅広く生えますが、ヒトの生活環境に身近で、ヒトに多く利用される植物だったため園芸用の品種もあります。

別名茅/萱(かや)とも呼ばれ、かつては茅葺き屋根、炭俵、草履などの材料として多く利用されていました。

なお、イチイ科の榧(カヤ)も同じ読み方をしますが、そちらは全く別の植物です。

葉の縁にある鋸歯といわれる部分が鋭いため、皮膚が切れてしまう場合があります。観察の際は十分ご注意ください。

イチイ科の榧/カヤ(2019.9.2気象観測露場付近にて撮影)

こちらが、樹木の榧です。ススキと同様、葉に鋭い部分があるため、観察の際はご注意ください。

様々なキノコ類(2019.9.2芝生地付近の林にて撮影)

まだまだ、キノコのシーズンは続きます。

※キノコは分類が難しい生きものです

無毒のキノコに似た有毒なキノコも数多くあり、中には触れるだけで危険なものもありますから、見つけた際は観察のみにとどめるようお願いいたします

また、いわゆるキノコ部分(子実体)が一日程度で胞子の散布を終えて、しおれてしまう種類もありますので、これらのキノコを必ず見られるということではありません

続々と落ち始めたドングリの実(2019.9.2園内各所にて撮影)

クヌギ、コナラ、マテバシイなどの木の下にはドングリが落ちています。

ススキの穂、ドングリ、キノコといった生きものたちを見ると、日に日に秋が増していることを感じます。

そんな北の丸公園にて、一足早い秋探しの散策などはいかがでしょうか。

※暑い日が続くようですので、熱中症対策・十分な虫刺され対策をなさってお越し下さいませ

環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html

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