2018年10月02日

実の季節

ピンのアイコン皇居外苑 カテゴリのアイコン北の丸公園ブログ / 季節の便り / バックナンバー2018

北の丸公園ではハナミズキなどの葉が徐々に紅葉し始めています。

(少し紅葉し始めたハナミズキ 2018.10.1撮影)

前回のブログで紹介したドングリ類の他にも、北の丸公園には植物の'実'がたくさんあります。

その中で園路に落ちているものを葉と共に紹介します。

◎アオギリ(青桐)

剪定(せんてい:切って樹木の形を整えたりすること)に強いので、様々な場所に植えられています。

・葉

特に大きな葉が目立ちます。(画像の葉は44cm程)

葉の先端が3つから5つに裂けることがあります。

・実

風変わりな形をしています。

船のような反り返った部分は、心皮(しんぴ:めしべを作る葉っぱ)と呼ばれ、そこにいくつかの実が付いています。

・北の丸公園内の場所

北の丸公園案内図の紫点、気象観測露場近くにあります。

◎カヤ(榧)

独特の芳香が特徴で、昔から樹木全体を利用されてきた樹木です。

・葉

小さな葉がたくさん付いており、葉の先端にはトゲが付いています。

このトゲは鋭利で刺さるので、葉を触る際は注意が必要です。

・実

カヤの実は触ると粘り気があります。

中にアーモンドのような形の種が入っています。

・北の丸公園内の場所

北の丸公園案内図の黒点、近衛歩兵第二連隊碑の近くにあります。

◎ムクロジ(無患子)

公園やお寺に植えられ、たくさん実が付きます。

・葉

羽状複葉(うじょうふくよう)と呼ばれる、枝に複数の葉が付いているように見える葉です。

落ちる際には散らばるので、一部を葉として撮影しています。

・実

ムクロジの実は、中に黒い種が入っています。

羽子板の羽根の玉として昔から人々に親しまれ、加工され使用されてきた実です。

・場所

北の丸公園の案内図黄色点、見本園と呼ばれる場所にあります。

◎モミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸の木)

別名プラタナスとも呼ばれ、よく街路樹として植えられます。

・葉

切れ込みが入った、大きなモミジのような葉が特徴です。

・実

細かいトゲの付いた長い柄の実が特徴で、割ると中に毛の生えた細かい種がたくさん詰まっていることが判ります。

・場所

北の丸公園の案内図オレンジ色点、池の近くにあります。

コブシ(辛夷)

春にサクラと共に花を咲かせるモクレンの仲間です。

・葉

卵のような形の葉で、ふちの部分が波打っている葉と無い葉があります。

・実

今の時期は赤紫色の皮の中にオレンジ色の実が入っていて、この実は熟すと皮から白い糸でぶら下がります。

その中には更に種(黒色)が入っています。

・場所

北の丸公園の案内図の赤色点、清水門広場と呼ばれる場所にあります。

樹木の位置図

北の丸公園では実りの他にも、木々に紅葉の兆しが見え始めています。

涼しくなって歩きやすくなった北の丸公園の散策などは如何でしょうか。

環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内 

開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。

東京国立近代美術館では企画展「アジアにめざめたら」が10月10日から12月24日で開催予定です。

東京国立近代美術工芸館では9月14日から12月9日まで、日本・スウェーデン国外交関係樹立150周年企画展「インゲヤード・ローマン展」が開催中です。

科学技術館ではたくさんのプログラムやイベントが行われています、詳細は科学技術館のサイトをご覧下さい。

国立公文書館では平成30年度 第2回企画展 「躍動する明治-近代日本の幕開け-」が9月22日から11月4日の日程で開催中です。

昭和館では、写真展「草の根の人びとと共に --GHQ婦人問題担当官がみた日本--」が9月15日から12月6日の日程で開催中です。

しょうけい館では、企画展「戦傷病者の証言-戦争別③アジア・太平洋戦争(S18からS19)編-」 が9月11日から10月14日の日程で開催中です。

(順不同)

北の丸公園の最寄り駅のご案内

 運行状況や利用案内は、次の各駅へお問い合わせください。