皇居外苑

皇居前広場地区

写真:皇居前広場地区

江戸時代、諸大名の屋敷がおかれていましたが、明治に入るとこれらの屋敷は版籍奉還(明治2年)により上収されました。一時、明治政府の官衙、兵営等に利用されていましたが、伊藤博文の指示により一切のものが撤去されるとともに、多くの樹木が植栽され大広場として整備されました。

その後、明治39年(1906)には日露戦争の祝勝を記念して馬場先大通り及び凱旋(祝田)通りが開設され、大正12年(1923)には震災復興事業の一環として行幸通りが開設されました。さらに皇紀2600年記念宮城外苑整備事業(昭和14年事業開始、同18年中止)等により現況の姿に整備されてきました。

戦後、新憲法の施行により、旧皇室苑地は国に物納されましたが、昭和24年4月から厚生省所管の国民公園として一般に広く開放されることとなりました。その後、昭和46年7月1日環境庁の発足に伴い厚生省から所管が移され、現在に至っております。