ビルは“ゼロ・エネルギー”の時代へ

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九州・沖縄地区「公共建築物のZEB化実現に関する意見交換会・施設見学会」報告

公共建築物のZEB化を含む大幅な省エネルギー化を図ることを目的として、環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室主催による意見交換会・施設見学会が開催された。

日 時
令和元年11月28日(木)13:30~16:00
会 場
意見交換会:小郡市立生涯学習センター 会議室4
      (福岡県小郡市大板井1180-1)
施設見学会:社会福祉法人健晴会 すばる保育園
      (福岡県小郡市大保960番地)
参加者
自治体(13名)、自治体以外(1名)
開催主体
環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
実施機関
一般社団法人サステナブル経営推進機構・株式会社ファースト
すばる保育園 外観の写真
すばる保育園 外観

ZEB評価:ZEB Ready

プログラム

(1) 挨拶 小林氏(サステナブル経営推進機構) 13:30~14:00

  • 本意見交換会の趣旨説明と代表事業者としての挨拶が行われた。
    趣旨説明 乾氏(サステナブル経営推進機構)
  • サステナブル経営推進機構より、環境省の温暖化対策に関する施策説明と、ZEBに関する補助制度と導入事例について説明が行われた。

(2) すばる保育園のZEB化への取り組みについて 甲斐田氏(すばる保育園) 14:00~14:20

  • 福岡県小郡市にて保育事業を運営する社会福祉法人の健晴会のすばる保育園は昨年新園舎が竣工。建設にあたり、コンセプトとして子供たちの安全・健康面を第一優先と定め、24時間連続換気ができる地中空調設備の導入を決定した。
  • 併せて周囲の環境に配慮した建築物として設計事業者からZEB化の提案を受け採用する。
  • 特に黄砂やPM2.5、花粉症などのアレルギーを持った子供たちが多く、設計事業者から24時間連続運転による空調システムの提案を受けたが、エネルギーコストが課題となっていた。こうした課題に対して地中熱空調・太陽光発電システムを導入したことで、エネルギーコストを抑えつつ、快適な園舎内の環境を保つことができた報告された。

(3) すばる保育園の施設・設備の紹介 林田氏(建築企画コム・フォレスト) 14:20~14:50

  • すばる保育園で導入されている主なZEB関連設備としては、地中熱空調・高効率空調・センサー連動LED照明・高効率給湯・太陽光パネルが導入されている。地中熱空調では外気を一度地中層に通すことで、黄砂や花粉などのアレルギー物質を除去し24時間換気・補助空調として利用している。建物のデザインとの調和を考慮し、ガラスや太陽光パネル設置を行ったことが報告された。

(4) 施設見学 15:00~15:30

  • 意見交換会終了後、すばる保育園に移動し施設内見学会を実施。駐車場設置の太陽光パネル、空調室外機、屋内にて空調装置・蓄電池の見学が行われた。

(5) 質疑応答 15:30~16:00

  • ZEB導入に関する補助金要件、九州内の導入事例について意見交換会に参加していた自治体の事例紹介を交えて質疑応答が行われた。
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