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[キーワード]黄砂、バイオエアロゾル、生物情報、DNAクローニング、rDNA解析

[RF−072 黄砂バイオエアロゾルの越境的健康被害調査のためのサンプリング・同定に関する研究]

(3)メタゲノム法を用いた黄砂バイオエアロゾルの生物情報学的研究[PDF](1,223KB)

  金沢大学 環日本海域環境研究センター

柿川真紀子

  理工研究域電子情報学系

山田洋一

<研究協力者>

 

  中国科学院 大気物理研究所

石 廣玉

  中国科学院 大気物理研究所

陳 彬

  [平成19〜20年度合計予算額] 2,337千円(うち、平成20年度予算額 932千円)

[要旨]

  黄砂は、地球環境に重要な寄与をする現象として多くの研究者によって、その影響評価が行われてきた。近年では、韓国や中国、台湾において黄砂の健康被害が社会的問題となっており、疫学的手法による研究等が盛んに行われている。黄砂時には喘息やアレルギー疾患の罹患率が増加するとの報告や、これら疾患を誘因あるいは悪化させるといわれる微生物由来成の分lipopolysaccharide(グラム陰性菌の外膜成分)や β-glucan(真菌の細胞壁成分)が黄砂粒子に付着しているとの報告があることから、黄砂バイオエアロゾルに含まれる微生物種を同定し、自然環境、生態系への影響を評価する必要がある。
  本テーマは黄砂バイオエアロゾルの長距離輸送による微生物飛来の実相調査と微生物飛来による自然環境、健康への被害の可能性を検討することを最終目標とし、フィルターで採取した中国敦煌上空の黄砂バイオエアロゾルから直接DNA抽出し、rDNA解析によりBrevibacillus sp., Staphylococcus sp., Rhodococcus sp., Delftia sp., Pseudomonas sp., Agrobacterium tumefaciens, Rickenella fibula, Ceriporiopsis gilvescens のDNAが黄砂エアロゾルとともに存在することが明らかとなった。