現在、世界各地で、環境問題が深刻化しています。開発途上地域を中心とした国々では、人口の増加や、都市への集中、工業化、貧困など様々な要因が組み合わさり、都市大気汚染、水質汚濁、衛生環境の悪化、森林や土壌の劣化、生物多様性の減少、海洋汚染など様々な問題が生じています。また、世界各国で排出された汚染物質が、国境や世代を超え、気候変動や酸性降下物などの広域的な問題を起こすようになってきています。
このような問題により、人々の健康や生活が脅かされるとともに、環境資源の劣化により将来世代の発展基盤も脅かされようとしています。 貧困を解消するとともに、将来世代まで恵みある環境を継承していくためには、「持続可能な開発」の考えにそって、環境問題に立ち向かっていく必要があります。
我が国は、経済発展をなす過程で、激甚な産業公害をはじめとする環境問題を経験しましたが、中央政府、地方政府、事業者、地域住民などが真摯に取り組んだ結果、 公害は大きく改善され、また、資源・エネルギー効率も向上させつつ経済を発展させることができました。現在では、廃棄物や生活起因の汚染、地球温暖化問題、自然環境の保全などへの取組を続けています。我が国はこうした過程で得た経験や技術を活かし、持続可能な開発に向けた、世界各国、とりわけ開発途上国の環境保全の取組に協力しています。

