Q&A(平成30年度版、HTML形式)
第6章 事故の状況
QA6-1 東京電力福島第一原子力発電所事故とチェルノブイリ原発事故とでは、影響の度合いは違うのですか。
A
- ①違いがあります。
- ②チェルノブイリ原発事故では原子炉が爆発することで多量の放射性物質が拡散しましたが、東京電力福島第一原子力発電所事故では、冷却できなくなったことで核燃料が溶けてしまい、気体状となった放射性物質が大気中に放出されました。
- ③大気への放射性物質の放出を比較すると、チェルノブイリ原発事故では、ウランやプルトニウムなど半減期の長い核種が多いが、東京電力福島第一原子力発電所事故では、ヨウ素やセシウムなど半減期の短い核種が多く、その量も10分の1程度と試算されています。
- 統一的な基礎資料の関連項目
- 上巻 第2章 28ページ「国際原子力事象評価尺度」
- 上巻 第2章 32ページ「チェルノブイリ原子力発電所事故と東京電力福島第一原子力発電所事故の放射性核種の推定放出量の比較」
- 下巻 第6章 4ページ「事故の要因(推定)原子炉内の状況」
東京電力福島第一原子力発電所事故における国際原子力・放射線事象評価尺度(INES)評価の考え方については、原子力安全に関する国際原子力機関(IAEA)閣僚会議に対する日本国政府の報告書の添付Ⅸ-9をご参照ください。http://www.kantei.go.jp/jp/topics/2011/pdf/app-chap09.pdf
原子力災害対策本部「原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本国政府の報告書」より作成
出典の公開日:平成23年6月
本資料への収録日:平成29年3月31日