第8次鳥獣保護事業計画の基準の改定について
パブリックコメントの実施結果について
第8次鳥獣保護事業計画の基準の改定について
本年6月の鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律の一部改正や地方分権に対応するため、第8次鳥獣保護事業計画の基準を改定するもの。今回の基準改定を受けて、各都道府県では、来年3月末までに現行事業計画(平成9〜13年度)の改定作業を行うことになる。
改定のポイントは以下のとおり。
(1)特定鳥獣保護管理計画に関すること
シカやクマ等の科学的・計画的な保護管理の仕組みとして創設された特定鳥獣保護管理計画制度の運用の基本的指針として、計画の策定・実行の考え方、計画書の構成、作成手順等を定めるもの。
- 科学的データ、地域の特性を踏まえて個体数等の保護管理目標を設定
- 個体数管理、生息環境管理、被害防除対策を三位一体で総合的に推進
- モニタリング等により計画目標や事業内容をフィードバック
- 検討会・連絡協議会の設置等により情報公開と合意形成を促進
(2)鳥獣の捕獲許可基準に関すること
都道府県が鳥獣の捕獲許可基準を定めるにあたっての基本方針等を定めるもの。捕獲許可権限の多くが国から都道府県に移行するため、これまで通達で定めていた取扱いを法律に基づく鳥獣保護事業計画の基準の中に位置づける。
- 有害鳥獣駆除など鳥獣の捕獲許可の基本方針(許可対象種、区域、捕獲方法等)
- 捕獲情報(捕獲日時、地点、性別等)の収集を奨励
- 鉛弾の使用規制の導入方針
(鉛散弾については平成12年度猟期から各県が指定する地区で、鉛ライフル弾については遅くとも平成13年度から北海道全域で使用禁止)
- 愛玩飼養目的の鳥類の捕獲について、対象種をメジロ、ホオジロの2種に限定
(マヒワ、ウソの2種を削除)
第8次鳥獣保護事業計画の基準(改定案)
[検討経緯及びスケジュール] |
7月30日 | 第1回野生鳥獣保護管理検討会(自然保護局長委嘱) |
8月17日 | 第2回野生鳥獣保護管理検討会 |
9月1〜21日 | 素案を公開し国民意見聴取(パブリックコメント)実施 |
11月 9日 | 第3回野生鳥獣保護管理検討会 |
11月12日(予定) | 自然環境保全審議会野生生物部会への諮問、答申 |
パブリックコメントの実施結果について
第8次鳥獣保護事業計画の基準の改定については、法律改正に係る国会の附帯決議を踏まえて、素案を公表し、9月1日から21日までの3週間、国民からの意見聴取(パブリックコメント)を実施し、提出された意見を踏まえて最終案を作成した。
パブリックコメントの実施結果の概要は以下のとおり。
○意見の提出者数(有効数) | | |
・封書又はFAXによるもの | | 74通 |
・ハガキによるもの | | 121通 |
・電子メールによるもの | | 44通 |
合計 | | 239通 |
○整理された意見の総数 | | 約600件 |
○意見を踏まえた修正箇所数 | | 約60箇所 |
主な意見と対応については別添のとおり。
別添 パブリックコメントによる主な意見と対応