平成19年2月16日
自然環境
宮崎県日向市の高病原性鳥インフルエンザ発生地周辺での野鳥のウイルス検査結果並びに国内での野鳥のウイルス保有状況調査(千葉県及び山口県)の結果について
宮崎県日向市の高病原性鳥インフルエンザ発生地周辺で捕獲・採取した野生鳥類の検体について、鳥取大学で検査を実施していたところ、全ての検体で高病原性鳥インフルエンザウイルスは陰性との結果が判明しました。
また、本年1月に千葉県及び山口県で実施した渡り鳥等の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査についても高病原性鳥インフルエンザウイルスは確認されませんでしたので、併せてお知らせします。
また、本年1月に千葉県及び山口県で実施した渡り鳥等の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査についても高病原性鳥インフルエンザウイルスは確認されませんでしたので、併せてお知らせします。
1 宮崎県日向市で実施した野鳥のウイルス保有状況調査結果について
環境省と宮崎県が鳥取大学の協力を得て、平成19年2月1日(木)〜3日(土)にかけて、宮崎県日向市の高病原性鳥インフルエンザ発生地を中心に概ね半径10kmの範囲で、カモ類等の水鳥のフンを100個採取するとともに、小型陸鳥を102羽捕獲し、気管等の粘膜及び血液を検体として採取しました。
採取した検体を、鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターにおいて検査したところ、全ての検体から高病原性鳥インフルエンザウイルスは検出されませんでした。
なお、採取及び捕獲の状況は以下のとおりです。
検体の種類、野鳥名 | 数 | 検査結果 | ||
---|---|---|---|---|
捕 獲 し た 陸 鳥 | 渡り鳥 | ルリビタキ | 3羽 | 陰性 |
ジョウビタキ | 4羽 | 陰性 | ||
シロハラ | 6羽 | 陰性 | ||
アオジ | 10羽 | 陰性 | ||
ミヤマホオジロ | 23羽 | 陰性 | ||
ビンズイ | 1羽 | 陰性 | ||
留鳥 | ウグイス | 5羽 | 陰性 | |
メジロ | 8羽 | 陰性 | ||
ヒヨドリ | 2羽 | 陰性 | ||
モズ | 2羽 | 陰性 | ||
ソウシチョウ | 2羽 | 陰性 | ||
ヤマガラ | 4羽 | 陰性 | ||
ホオジロ | 2羽 | 陰性 | ||
エナガ | 23羽 | 陰性 | ||
シジュウカラ | 7羽 | 陰性 | ||
合計 | 102羽 | |||
カモ類の糞 | 100 | 陰性 |
2 本年1月に実施した野鳥のウイルス保有状況調査の結果について
千葉県、山口県でカラス類、シギ・チドリ類等の野鳥の気管等の粘膜及び血液を検体として採取し、鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターにおいて検査した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルスは確認されませんでした。
県名 | 市町村名 | 採取数 | 検査結果 |
---|---|---|---|
千葉県 | 習志野市 | 46 | 陰性 |
山口県 | 山口市 | 81 | 陰性 |
合計 | 127 |
3 国内での渡り鳥等のウイルス保有状況調査の強化について
平成18年11月に韓国で高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受け、昨年12月から本年1月にかけて渡り鳥等の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査を強化し、また、国内での発生を受け、本調査の範囲を中国、四国及び九州地方に拡大し来月まで延長することとしておりましたが、近畿地方も範囲として今月及び来月とも調査することとしました。
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
課長 星野 一昭(内線6460)
鳥獣保護業務室
室長 猪島 康浩(内線6470)
補佐 中澤 圭一(内線6471)
専門官 徳田 裕之(内線6473)
直通 03−5521−8285