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課題成果報告

1-1401 環境保全オフセット導入のための生態系評価手法の開発
研究代表者
所属名・氏名
岡部 貴美子
((国研)森林総合研究所)
実施期間(年度)H 26 ~H 28
気候変動枠組条約の下での温室効果ガス削減に関して国内では、カーボンオフセットやクレジットに取り組めるシステムが構築されている。一方、異なる視点だが同じく全球レベルの地球環境問題に関する生物多様性条約については、国内では必ずしも生物多様性保全に参画しやすい具体的なシステムが構築されていない。これまでわが国では環境アセスメント制度による生物・生態系保全が行われ一定の成功を収めてきたものの、生物多様性のネットロスを防ぐ対策など、重要な概念が含まれてこなかった。また生物多様性バンキングなど、新たな保全のアイデアも有効利用されていない。このような現状下で、民間企業等を中心に生物多様性オフセットへの期待が高まる中、環境 NGO, NPO などからは懸念も表明されている。これらのことから、生物多様性保全を推進する活動として生物多様性オフセットを実施すること、さらには生物多様性オフセットを高度化し、カーボンオフセットと連携した新たな仕組み「環境保全オフセット」を検討する必要がある。このため、生態系同士を相互に比較可能にする、生物多様性、カーボン、社会経済および文化的な視点から評価する手法の開発研究を行う。またこれらの評価手法と評価を組み込んだ制度について、制度構築と合意形成の両面から検討し、環境保全オフセット開発に資する。

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1-1401  成果報告スライド PDF ( 1,118 KB)

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