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課題成果報告
3K133006 臭化銅溶媒系を用いた使用済み電子機器からの貴金属・レアメタル回収システムの開発 | |||
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研究代表者 所属名・氏名 |
松野 泰也 ( 東京大学 ) | 実施期間(年度) | H 25 ~H 27 |
携帯電話、パソコンなど電子機器には、貴金属、レアメタル、銅などの様々な金属が使用されており、社会中の製品に蓄積されているこれらの金属を有効活用することが重要な課題になっている。使用済電子機器は地域毎に人口密度に比例し発生すると考えられる。それゆえ、使用済機器が発生・回収されるオンサイトにて、金属をいかにして効率的(経済的)にかつ環境に負荷を与えずに回収するかが課題になっている。回収システムは小規模事業体においても実施できることが望ましいが、既存の乾式法や湿式法では、ある程度の設備投資が必要となり、小規模な事業体が実施するには障壁となっている。そのような背景のもと本研究の目的は、臭化銅溶媒系(例えば臭化銅(Ⅰ)および(Ⅱ)をジメチルスルフォキシドに溶解させたもの等)を用い、貴金属およびレアメタルの溶解・回収システムを構築することにある。本系を用いて貴金属の溶解および析出による回収を検討した既存研究事例は無く、この系は色の変化による反応の進行の把握が可能であり、低温で劇物を極力使用しない経済的な貴金属およびレアメタルのリサイクルシステムの構築を可能にすると考えられる。さらに、溶媒が繰り返し使用可能となれば、廃水を生じない環境調和型システムになり得る。 |
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