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5.4 参考4 我が国における第三者レビューの事例(取組開始の順)

実施企業名等 項目   各地域の生活協同組合

 
東京電力、中部電力

 
イトーヨーカ堂、ジャスコ、マイカル、サンクス トヨタ自動車、東京ガス、大成建設、帝人、環境管理センター 富士通 キリンビール
(1)審査の対象
社会的にみた環境パフォーマンスの適切性、EMSの構築状況、環境報告書の適切性 環境報告書及び環境保全の取組全般の適切性 社会的にみた環境パフォーマンスの適切性、EMSの構築状況
環境報告書に記載された情報の正確性等
環境報告書に記載した環境会計実績の正確性 環境報告書に記載された情報の正確性、網羅性及び社会的にみた環境パフォーマンスの適切性
(2)基準
        同社の環境会計ガイドライン 網羅性についてはGRI公開草案、環境パフォーマンスについては同業他社との比較等
(3)審査の方法 書類審査、現地審査及び監査委員会での質疑 懇談会の開催、現地視察 書類審査、現地審査及び関係者インタビュー 書類審査、現地審査及び関係者インタビュー 書類審査、現地審査及び関係者インタビュー 書類審査、現地審査及び関係者インタビュー
(4)審査人等
(資格等)
環境問題専門家、学識経験者及び組合員からなる監査委員会 学識経験者等からなる懇談会 学識経験者または環境問題専門家
環境計量士、ISO環境審査員及び公認会計士のチーム 環境計量士、ISO環境審査員及び公認会計士のチーム 正確性については環境計量士、ISO環境審査員及び公認会計士のチーム、これ以外については環境問題専門家がそれぞれ独自に実施
(5)審査組織 等
 
上記による環境監査委員会
 
上記による環境懇話(顧問)会 なし(個人の資格で実施または環境問題のシンクタンク) 会計監査法人または会計監査法人の子会 会計監査法人の子会社 正確性については会計監査法人、これ以外については環境問題のシンクタンク
(6)第三者意 見の状況 環境への取組状況の評価、改善点の指摘等を記した長文形式の第三者意見書を環境監査所見として記載 企業側が懇談会の意見を要約して環境報告書に掲載 環境への取組状況の評価、改善点の指摘等を記した長文形式の第三者意見書 審査の目的、手続き及び結論(結果)を記した短文形式の第三者意見書 審査の目的、手続き及び結論(結果)
を記した短文形式の第三者意見書
正確性については審査目的、手続き及び結論を記した短文形式の第三者意見書、これ以外については、環境への取組状況の評価、改善点の指摘等を記した長文形式の第三者意見書
(7)環境報告 書における第三者意見に関する記述 環境監査委員会人の位置付けを記述、監査意見に対する回答も掲載 「環境報告書及び環境施策全般についてご意見を賜る」等と記載 環境監査人の位置付けを記載(ある企業では「社会的な視点からより客観的で公正な立場で活動をチェックし、適切な助言を行う」と記載 環境報告書の中では、特に企業側からの記述はない 環境報告書の中で「認証を取得」と表現 環境報告書の中で「外部機関の監査を受け、信頼性と透明性の確保に努めました」と記載

注)「正確性」、「網羅性」、「適切性」等の用語の使用は、本検討会報告書における用語の整理に合わせており、個々の取組における用語とは異なっている。例えば、トヨタ  自動車、富士通、キリンビール等の例では、「正確性」ではなく「信頼性」という用語が用いられている。


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