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第2節 悪臭対策

 悪臭は、その発生業種及び発生工程が多岐にわたっているため、その防止方法を解説したマニュアルを52年度から作成しており、55年度は、プラスチック製造業、合成ゴム製造業、薬品製造業を対象に作成し、防止対策に資することとしている。
 また、現在の測定方法は、手分析によるもので、一度に測定できる検体数にも限度があるため、測定の連続自動化についても研究を進めるとともに、類似物質ごとに一括して測定できる方法についても引き続き研究を進めることとしている。
 なお、悪臭防止法では、現在、ガスクロマトグラフ等の機器を用いて測定し、物質の濃度を規制する方法をとっているが、悪臭公害は、その発生源が多岐にわたり、また、ほとんどの場合、低濃度の複合臭であることから、機器測定のみではその測定に限界があるため、人の嗅覚を用いる感応試験法について55年度も引き続き調査を行い、評価判定方法の改善を図ることとしている。

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