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第4節 

2 各種調査の実施等

(1) 各種調査の実施
 49年度に行った各種調査のうち、主なものは、次のとおりである。
ア タンチョウ調査
 タンチョウの生息する湿原(根室地区)の生態系を保護するため、同湿原の動植物の状況、水質等の状況、開発がタンチョウをはじめとして湿原の生態系に及ぼしている影響を調査した。
イ 水鳥調査
 ハクチョウ、ガン等水鳥の主要な渡来地である全国の主要湖沼を対象とし、鳥類等の生息状況、土地利用の状況等をは握して、その生息環境の保全対策を立てるため、49年度には屈斜路湖等8湖沼について調査した。
ウ 特定鳥類等調査
 絶滅のおそれのある鳥類及びこれに近い状態にある鳥類並びに特有の生態系を有する島しょに生息する鳥類の実態をは握し、その保護対策を立てるため、49年度には沖ノ島、屋久島等11島しょについて、その生息状況、生息環境等を調査した。
(2) 鳥獣保護思想の普及啓もう
 鳥獣保護の実効を期するためには、野生鳥獣に親しみ、これを保護しようとする思想を広く国民の間に普及することが重要である。
 このため、野鳥の生態観察を通じて鳥獣保護思想の普及啓もうを図ることを目的として、観察路、観察小屋、休憩所等を整備した「野鳥の森」を47年度から設置してきたが、49年度においても都道府県に対する補助事業を行い新潟県弥彦等8か所に設置することとした。
 また、鳥獣保護思想の普及啓もうを図るため、滋賀県での全国野鳥保護の集い等の愛鳥週間行事を実施するとともに、全国鳥獣保護実績発表大会を実施した。

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