2 自然公園の指定・区域拡張等
(1) 国立・国定公園の指定、区域拡張
我が国の自然公園体系は、昭和6年の国立公園法制定以来、32年の自然公園法制定を経て、48年度末現在、26の国立公園(国土面積の5.28%)、50の国定公園(国土面積の2.97%)、287の都道府県立自然公園(国土面積の5.43%)の設定へと発展し、その総面積は国土の総面積の13.68%を占め、国土の自然保護に資し、また、野外レクリエーションの場として重要な役割を果たしている(第6-2-1図)。
しかし、最近における自然破壊や環境汚染の現状に対処し、また積極的に自然を利用しようとする機運が高まりつつあるところから、我が国の自然公園の拡大と内容充実を図る必要があるとして、46年11月自然公園審議会は「国立公園の体系整備について」、同年12月「国定公園候補地の選定について」答申した。
これらの答申に基づき、48年度に国定公園では、男鹿、越後三山只見、日豊海岸、奄美群島の4国定公園の指定を行った。(参考資料10-?、?参照)。
(2) 海中公園の指定
海中公園制度は、海中の景観を維持するため環境庁長官が国立公園及び国定公園の海面内に海中公園地区を指定し、必要な規制を行うとともにその適正な利用を図るものである。
45年7月吉野熊野国立公園串本海中公園地区等10か所、46年1月陸中海岸国立公園気仙沼海中公園地区等12か所、47年5月復帰と同時に国定公園となった沖縄海岸国定公園に1か所、同年10月小笠原国立公園に1か所、更に11月足摺宇和海国立公園に2か所指定された。
48年度には、49年2月に指定された日豊海岸国定公園に2か所、奄美群島国定公園に5か所計7か所が国定公園の指定と同時に指定された(第6-2-2図)。
これにより48年度末までに指定された海中公園地区は19公園39か所となった(参考資料11参照)。