7 PCB等新汚染物質

　PCBによる環境汚染問題に見られるように、広く環境に分布し、残留性、蓄積性の高い汚染物質については、生物濃縮・食物連鎖の過程を通じて人体にとりかこまれ、慢性的な影響が懸念されるにいたっている。48年度において環境庁および関係各省庁は「PCB等新汚染物質の評価ならびに汚染防止に関する総合研究」に着手し、前年度に引き続きPCB汚染防止に関する研究をおし進め、その成果を、このような新汚染物質による環境汚染の未然防止に役立たせることとしている。また、同様の観点から通商産業省においては化学物質について、厚生省においてはPCB類似物質について、その安全性確保に関する調査研究を開始することとしている。