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第4節 

5 野外レクリエーションなどのための自然環境の被害

 生活水準の向上、余暇時間の増大等に伴い、観光や野外レクリエーションに対する国民の欲求は急速に高まりつつある。とりわけ、社会活動が複雑化し、都市の過密化に伴う生活環境の悪化が進むにつれて、自然環境のうちに観光や野外レクリエーションの場を求める機会がますます多くなる傾向にあるが、すでに最近においては、これらの受入れのための施設からの排水等によって湖水の富栄養化が進み、自然の風景地内の湖沼における透明度の低下、水色の変化がみられるようになってきた。
 日光国立公園の湯の湖、富士箱根伊豆国立公園における芦の湖、上信越高原国立公園における丸池、琵琶池等にその徴候がみられるので、これらの湖沼のみならず清澄な湖沼の保護について対策を講ずるよう検討を進めている。

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