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第3節 公害の動向

 わが国においては、この1年間に、各地でカドミウムによる土壌汚染の問題がひん発し、また、田子の浦、洞海湾、東京湾、三島・川之江海域等におけるいわゆる「ヘドロ問題」や水質汚濁の問題等があいついで表面化する一方、東京を中心に鉛汚染事件、光化学スモッグ事件等の新たな公害問題の発生をもみるに至った。このため公害撲滅の世論や市民運動が急激な盛り上りを示し、公害問題は、国においても、地方においても政治上の重要な問題の一つとなった。
 この1年間のわが国における公害の動向をその種類別に大観すると次のとおりである。

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