公害は、工業化、都市化、モータリゼーションなどに代表される人間の諸活動の増大とともに激化し、深刻化しつつあるものだけに、程度の差こそあれ、すでに各国共通の問題となって登場してきた。環境汚染の問題が地域的、局地的な問題にとどまらず、地球的な規模での環境破綻に連なる問題としての認識が高まるにつれて各国が相協力して環境問題の解決に取り組もうとする気運が盛り上がり、1970年代に入ると国際連合、経済協力開発機構(OECD)等の国際機関を中心とする各国間の環境問題をめぐる諸活動が急激に活発化してきている。
最近の主な国際機関および諸外国の環境問題に関する活動を概観すると次のとおりである。