2 政府金融機関による融資

(1)　日本開発銀行
　いおう酸化物よる大気の汚染を防止するためには、低いおう化対策を総合的に進める必要があるが、このためには、特に重油脱硫装置の建設促進を図ることが必要である。このため、昭和43年度から重油脱硫装置の建設に対する開銀融資のみちを開いたが、44年度においては、これを特利扱いするとともに、工業用水道転換施設および廃油処理施設に対するものを含めて、40億円を特枠で確保することとした。
ア　産業公害枠　40億円
イ　金利　　　　当初3年間　7分
　　　　　　　　4年目以降　7分5厘
(2)　特に中小企業については、公害防止施設の設置の困難な場合が少なくないので、昭和44年度においても前記公害防止事業団の助成とともに、引き続き中小企業金融公庫の特別融資、設備近代化資金による特別措置、中小企業振興事業団の助成を図り、公害防止対策をいつそう強力に推進することとする。