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第8節 

2 都市と農山漁村の交流

 都市住民の多様なニーズに応じた都市と農山漁村の交流の促進については、引き続き、都市と農山漁村の共生・対流の国民運動の一環として、新たなグリーン・ツーリズム(農山漁村で楽しむ余暇活動)の提案・普及を行うとともに、農山漁村情報の受発信機能の強化、人材の育成・確保、地域ぐるみで行う受入体制や交流空間の整備、構造改革特別区域の一層の活用等について関係府省と連携しつつ総合的に推進します。
 山村においては、民間団体等の企画力や教育手法を活用した山村滞在型の森林・林業体験交流活動等を行うモデル事業を実施するとともに、都市が山村で行う「ふるさと共生の森」の設定等共生林の整備に向けた条件整備や里山林等を活用した健康づくりを行う「健康と癒しの森」推進モデル事業を実施します。
 漁村においては、漁業体験活動を中心とした都市と漁村との交流推進等地域の活性化を図るための具体的な取組を支援する「漁港漁村活性化支援事業」を実施します。また、豊かな自然と景観に恵まれた漁港、漁村においては、親水機能を有する護岸やキャンプ場等の整備を行う「漁港交流広場整備事業」や漁港における景観の保持や美化を図るため、植栽や親水施設等の整備を行う「漁港環境整備事業」を推進します。漁業関係者と遊漁船業者等との協議会の設置を促進するとともに海洋利用に関するルール・マナーの啓発を行います。また、地域の活性化を図るため沿岸域を熟知している漁業者自らが主体となって遊漁船業、ダイビング案内、釣り場等の管理運営等を行うことにより、良好な自然環境の保全を図りながら都市住民との交流を促進します。

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