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第2節 

2 省エネ家電

 (社)日本電機工業会によると、平成13年に販売された各社主力冷蔵庫の平均の定格内容積は442lで、20年前と比較すると2倍近くになりましたが、内容積1l当たりの年間消費電力量は20年前の1/3以下へと小さくなりました(図序-2-5)。平成15年10月時点の最小消費電力量の機種は、定格内容積458lで年間消費電力量は180kWh/年(内容積1l当たり0.39kWh/年)です。これは、真空断熱材の採用、硬質ウレタンフォームの断熱性能の飛躍的向上やインバータ制御のコンプレッサー搭載などの技術革新が、消費電力を削減したからです。
 省エネ冷蔵庫は増えています。国内メーカーが生産し販売している冷蔵庫のうち、省エネ基準達成率100%以上の機種数の割合をみると、平成15年10月には省エネ基準(省エネ法に基づき定められた基準エネルギー消費効率)を達成するか、それ以上に省エネの機種が87.4%を占めています(図序-2-6)。
 家庭で使用される電力のうち冷蔵庫の占める割合は、平成13年度において16.5%を占めています。買い換えの際、年間消費電力量の少ない冷蔵庫を選ぶことは、二酸化炭素の排出低減に貢献します。






コラム 省エネルギーラベリング制度
 省エネルギーラベリング制度は、現在、電気冷蔵庫、電気冷凍庫のほか、エアコン、蛍光灯器具、テレビ、ストーブ、ガス調理機器、ガス温水機器、石油温水機器、電気便座の10品目が対象になっています。省エネ性能の優れた製品(省エネ基準達成率100%以上の製品)は、緑色のマークを表示することができます(図序-2-7)。
 ラベルは、カタログや製品本体などに表示されています。


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