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第2節 

1 低公害車

 最近、ハイブリッド自動車をはじめとする低公害車の普及が進んでいます。(社)日本自動車工業会によると、低公害車(電気自動車、ハイブリッド自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車)、低燃費かつ低排出ガス認定車(「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(昭和54年法律第49号。以下「省エネ法」という。)に基づく燃費目標基準値早期達成車で、かつ低排出ガス車認定実施要領に基づく低排出ガス認定車)の平成14年度(2002年度)出荷台数は、全車種合計で3,646,949台、対前年度比153%となりました。特に、低燃費かつ超−低排出ガス(☆☆☆)認定車は1,639,782台、対前年度比676%(1,397,337台増)と高い伸びを示しています。これを同期間の四輪自動車国内出荷台数比でみると、低公害車、低燃費かつ低排出ガス認定車合計は国内出荷台数の65.8%、低燃費かつ超−低排出ガス認定車は国内出荷台数の29.6%を占めています(図序-2-1)。
 買い換えの際、こうした低公害車を選ぶことで、二酸化炭素や大気汚染物質などを減らすとともに、環境負荷を低減させる技術の一層の進歩を呼び起こすことができます(図序-2-2)。





コラム 自動車の環境ラベル
 4つ星マークのステッカーが付いた車は、自動車排出ガスがNOx、PM等の有害物質の排出を平成17年基準値より75%以上低減した自動車(3つ星マークは、同基準より50%以上低減した自動車)であるとして、低排出ガス車認定制度に基づき認定を受けた車であることを示すものです(図序-2-3)。
 また、新たに自動車の燃費性能を公表・表示する制度(自動車燃費性能表示制度)が平成16年1月から始まりました。燃費性能の表示として「燃費基準達成車」、「燃費基準+5%達成車」は、それぞれ図序-2-4のステッカーを貼り付けることとしています。
 自動車を選ぶ際に、環境ラベル(ステッカー)を参考にして、低排出ガスで低燃費の車を選ぶことが、環境負荷の削減に役立ちます。




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