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第5節 

4 化学物質による新たな課題への対応

 平成12年度からのミレニアムプロジェクトの一つとして、国民の安心と安全を確保するためのダイオキシン類や内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)の適正管理、無害化の促進及びリサイクル技術の開発を着実に推進していきます。内分泌かく乱化学物質問題については、平成13年度に引き続き、環境汚染の状況及び野生生物への影響の実態調査の実施を進めるとともに、化学物質の内分泌かく乱作用を判別する試験法の開発や優先してリスク評価を実施すべき物質についてのリスク評価を進めます。また、国際シンポジウムの開催や二国間の国際共同研究等を通じ、国際的な連携を強化し、本問題の早期解明を図ります。
 また、大気汚染と花粉症の関係や本態性多種化学物質過敏状態については、引き続き必要な調査研究を実施していきます。
 さらに、生態系の保全を目的とした化学物質の審査・規制の枠組みに関する検討を進めます。
 厚生労働省においては、平成13年度に公表した行動計画に基づき、試験法ガイドライン、試料の採取・分析法ガイドライン及びリスクコミュニケーションガイドラインの整備等を進めます。

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