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第6節 

2 オゾン層の保護

 わが国では、1988年(昭和63年)にウィーン条約*及びモントリオール議定書*を締結するとともに、「オゾン層保護法*」を制定しました。その後、モントリオール議定書の改正等に基づき、順次、同法の改正等を行っています。

*ウィーン条約
「オゾン層の保護のためのウィーン条約」(1985年(昭和60年))国際的に協力してオゾン層の保護を図るもの

*モントリオール議定書
「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」(1987年(昭和62年))オゾン層破壊物質の生産削減等の規制措置を行うもの。当初の予想以上にオゾン層破壊が進行していること等を背景として、これまで、5度にわたって規制対象物質の追加や、既存規制物質の規制スケジュールの前倒し等、段階的に規制強化が行われている。

*オゾン層保護法
「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」昭和63年5月20日法律第53号

 また、国際的に協力してオゾン層保護に取り組む観点から、開発途上国による議定書の早期締結とその的確な実施を支援することを目的に、議定書に基づく多数国間基金への搬出、基金を活用した二国間協力事業、途上国のオゾン層保護対策担当者に対する研修等を行っています。
 さらに、オゾン層破壊に関する科学的知見の充実のため、オゾンゾンデ、オゾン分光光度計による観測、人工衛星搭載用のオゾン層観測機器の開発、オゾンレーザーレーダー等を用いた成層圏オゾンのモニタリング、オゾン層、オゾン層破壊物質及び有害紫外線の観測・監視等を実施しています。

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