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第6節 

5 湿地の保全

(1)野生生物の生息地等として重要な湿地の保全
 近年の湿原・干潟等の湿地の減少や劣化に対する国民からの保全を求める要請の高まり、ラムサール条約第7回締約国会議における登録湿地倍増を目指す決議等、国内外の湿地保全の気運の高まりを受け、専門家の意見を踏まえて、生物の生息地として規模の大きな湿地や希少種が生息する湿地などの重要湿地(500か所)を選定し、平成13年12月に公表しました。
 この重要湿地に関する情報は、わが国における保全施策の基礎資料となるものであり、保全地域の指定の検討等に活用するとともに、開発計画等における配慮を事業者に促すものとなります。

(2)沿岸海域の保全
 国立公園の海中公園地区のサンゴ礁景観を保護するため、オニヒトデ及びシロレイシガイダマシ類の駆除を行い、国定公園の海中公園地区においては、駆除に要する経費を関係地方公共団体に補助しました。
 また、石西礁湖等の石垣島及び西表島周辺海域を中心に、サンゴ礁モニタリング調査を実施し、サンゴ礁の保全に資するモニタリング手法を検討しました。

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