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第2節 

2 酸性雨等に係る対策

(1)酸性雨対策
 ア 対策
 酸性雨による生態への影響、酸性雨原因物質の越境輸送、長期トレンド等を把握し、将来の酸性雨の影響を予測するため、平成13年度においては、国内酸性雨モニタリング地点において、湿性・乾性沈着(49か所)、土壌・植生(8か所)、陸水(12湖沼)に関するモニタリングを引き続いて実施するとともに、今後の酸性雨長期モニタリング計画の検討を行いました。
 また、その他に酸性雨に関するモニタリングとして、全国の森林を対象にした「酸性雨等森林衰退対策事業」の3巡目を実施し、酸性雨等による森林衰退のモニタリングを継続しました。さらに、世界気象機関(WMO)が推進している全球大気監視(GAW)計画の一環として東京都南鳥島の全球観測所及び岩手県大船渡市綾里の地域観測所において、降水・降下じんの化学成分観測を行っています。
 また、酸性雨モニタリングを共通の手法によって行うことにより、東アジア地域における酸性雨の実態を把握し、国際協力に基づく今後の対策等に結びつけていくため、2001年(平成13年)1月から本格稼働を開始した東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の活動を積極的に推進しました。(詳細については第3章第6節3参照)

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