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第3節 

2 「循環と共生」のライフスタイルとは

 第1章においては、循環型の産業システムに変革すること、第2章においては、国土空間の利用の観点から「循環」と「共生」の地域づくりを論じた。また、本章では、ライフスタイルを生活関連の負荷及び自然とのふれあいの観点から論じ、そのライフスタイルの実態、規定している要因、低減方策等について論じた。
 「循環」と「共生」のライフスタイルとは、いいかえれば、このような方向性で社会が転換していくことによって、定着するであろうわたしたち一人一人の生活様式とも捉えられよう。
 「循環」と「共生」のライフスタイルは、実に様々な形のものが想定されよう。また、現段階で、明確な形を示すことができるほどには議論が進んでおらず、また、政府があるべきライフスタイルを決めつけてしまうのは適当でない。そこで、ここでは、現段階で考えられる「循環」と「共生」のライフスタイルの一つ形を第2章で論じた生活経済圏を基に、イメージすることにとどめることとしたい。

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