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第6節 

3 生物の汚染

 汚染物質の中には、大気・水質・土壌・底質といった様々な環境の自然的構成要素間にまたがってその存在が確認されているものがあり、生物も汚染の可能性にさらされている。
 一般環境中に残留する化学物質の早期発見及びその濃度レベルの把握を目的とした平成6年度の魚類に関する化学物質環境調査結果によると、調査対象20物質のうち5物質が検出されたものの、検出濃度等から見て直ちに問題とするべきものではなかった。また、継続的に行っている生物モニタリング調査結果によると、調査対象物質22物質のうち21物質が検出された(第4-6-6表)。
 また、非意図的生成化学物質汚染実態追跡調査の平成7年度の調査結果によると、ダイオキシン類による一般環境の汚染状況は、前年度と比較して大きく変化したとは認められないが、底質を中心に広範囲に検出されているので、今後とも引続き汚染状況の推移を追跡して監視する必要がある(第4-6-7表)。

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