4 製品に含まれる有害な物質の削減
製品に含まれる有害な物質に起因する環境汚染の防止を図るためには、有害な物質の資源としての有限性も考慮した上で、有害な物質の利用に当たりライフサイクル・マネジメント的な考え方を導入していくことが必要である。今後、有害な物質を製品中に使用するに当たっては、製品がどのような形態で使用され、廃棄され、又はリサイクルされることになるのかを見通した上で、その取扱いが決定されなければならない。
例えば、有害な物質のリサイクルが可能な部品に用いられる場合には、第2節209/sb1.2.2>で見たように有害な物質を含む部品の回収の促進による有害な物質のリサイクルの徹底を図る必要があろう。また、新たに製造される製品については、製品中の有害な物質の含有量の段階的な削減を目指していくことが必要であろう。また、リサイクルのできない拡散型の利用に対する有害な物質の利用は、可能な限り抑制していくという姿勢が求められよう。この場合には、有害な物質の環境への放出量に関する目標の設定も有効であると考えられる。