3 農業被害
近年、都市化の進展等に伴い、都市汚水等の農業用水への流入により、農業生産、農村の生活環境等の上で看過し得ない問題が生じている。
農業用水の汚濁による農業被害の現状をみると、全国で被害地区数(5ha以上)約1,175地区、被害面積約8万6,200haとなっている。このうち、都市汚水(農村における生活排水を含む。)による被害が最も大きく、被害面積の84%を占めている(第3-2-1表)。
平成元年度から2ヶ年にわたり実施した調査結果を昭和60年度の結果と比較してみると、被害地区数は10%増で、被害面積は2.9%の減となっている。また、新たな被害発生面積は約2万4,000haあり、そのうちの91%が都市汚水によるものである。